ウォルマートは日本で通用しないのか?

Posted on 2008/2/27 水曜日

「西友、苦戦一段と
営業利益、最低水準に 既存店、黒字4割どまり」

というニュースが報道され、西友を買収したウォルマートの戦略は日本では通用しない、
と一部では言われてますが、果たして真実でしょうか?
雑誌や新聞の記事を読む限りでは、本当のウォルマートのやり方を実行していないから、
失敗続きのように思われます。
創業者のサム・ウォルトンの残した「私のウォルマート商法ーすべて小さく考えよ」
の最後に、「サムのビジネスを成功させる方法」として次の10項目が書かれています。

1. あなたの事業に夢中になりなさい
2. 利益を全ての従業員と分かち合いなさい
3. パートナーたちの意欲を引き出しなさい
4. できるかぎりパートナーたちと情報を共有しなさい
5. 誰かが会社のためになることをしたら、惜しみなく賞賛しなさい
6. 成功を祝い、失敗の中にユーモアを見つけなさい
7. 全ての従業員の意見に耳を傾けなさい
8. お客の期待を越えなさい
9. 競争相手より経費を押さえなさい
10.逆流に向かって進みなさい

そして最後に、
「一度うまくいったからといって、同じ方法を続けることはできない。
なぜなら、環境がいつも変化しているからだ。
成功するためには、あなたは変化し続けなければならない」
と締めくくられています。

ここで明白でしょう。アメリカで売れている商品や、過去に成功した方法を
日本の従業員の声を無視して強行するやり方がいかにウォルマートから遠いものか。
また、アメリカから来た彼らは高級マンションだかホテルだかに
泊まっていたとも報じられてました(現在はどうか知りませんが)
ウォルマートのアメリカ本社は質素なことで有名なのにね。
最近では、大半の幹部が日本の消費現場をよく知らないウォルマート出身者と、
アメリカどころか消費現場自体を知らない他分野出身の日本人で締められているようです。
彼らは本当にやる気があるのか?
こんな状態では、イオンやヨーカ堂にとっては喜ばしいことですが、
高級品はさておき日常生活のレベルでは品揃えが貧弱で、価格が高い
と言われている日本の市場が良くなりません。
つまり一般の消費者に取ってはマイナスです。
ここで、アメリカ本社が本気になって、有能な人間を派遣し、
西友本体の、やる気と経験のある優秀な社員と一緒になって、
本当の意味でのウォルマートの力を発揮し、日本の市場を変えてもらいたいものです。

最後に、小売業の現場に携わっている方はぜひこのサム・ウォルトンの本を読んで下さい。
監訳は日本のチェーンストア理論の第一人者「渥美俊一」と「桜井多恵子」です。
日本とアメリカの現場を知り尽くした2人ですので、とても適切な翻訳になっていて、
実務書としてもすぐに使えます。
ウォルマートの、世界トップレベルの小売業の凄さ、素晴らしさをぜひ知って下さい。


“私のウォルマート商法―すべて小さく考えよ(サム ウォルトン)

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» Filed Under Retail Industry, 読んでほしい本

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