個性が大事という事の意味

Posted on 2007/12/6 木曜日

「かもめ食堂」を見ていて、最後のシーンで考えさせられました。
3人がそれぞれの「いらっしゃいませ」について語り合うところです。
小売業では、入社したら、
まず接客用語を、大きな声で元気よく、という「接客訓練」から始まりますが、
果たしてお客さんに「おもてなしの気持ち」は届いているのでしょうか。
「かもめ食堂」では、
    きちんとしているけれど、どこか事務的な「いらっしゃいませ」
    ちょっとがさつだけど、元気があって、庶民的な「いらっしゃいませ」
どちらも、その人の個性があっていいんじゃない、という言葉で締めくくられます。
やっと気づきました。
小売業の世界に入って何十年持っていた違和感は、これだったんですね。
もちろん、ブランドショップと魚屋と本屋では、
それぞれ違った、求められるお客さんとの接し方、というのがあります。
それは十分わかっているんですが、
やはりその中でも、できる限り個性を大切にしないとだめなんですね。
人間がやっている事なんですから、全部一緒というのはどう考えても無理があります。
自動販売機より多少のぶれはあってもやはり生身の人間、
それは職業的に作られたものではなく、その人の素の人間性からの気持ちを感じた時に
こそ、本当の「おもてなしの気持ち」が通じるのではないでしょうか。

また、「かもめ食堂」という映画について考えた時も、
この最後のシーンは本質的なものを現しているように思います。
いろいろあって、ノルウェーにたどり着いた3人がそれぞれの自分を取り戻していく話、
単純に言えばこれだけの話が、こうもすばらしいのは、自分に嘘をつかないということに
あるように思います。なかなかできないことですが。
このようなことについて、少しでも悩んでいる方は、
この映画を見るとまた僕とは違った自分なりの出口を見つけられるかもわかりません。


B000ELGLDA かもめ食堂
小林聡美 片桐はいり もたいまさこ
バップ 2006-09-27

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» Filed Under Retail Industry, 観てほしい映画

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